ECサイトで用意すべき支払方法とその利点

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ECサイトで用意すべき支払い方法とその利点

ECサイトを立ち上げるとき、ほとんどの場合最初から「代金引換」や「銀行振込」が用意されています。
でも決済方法には様々な種類がありますよね。モノによっては利用料や別途の契約が必要になったりするので、全てを網羅するのは難しいかもしれません。
とりあえずよく聞く「クレジットカード決済」を入れればそれで大丈夫なのでしょうか?いいえ違います。

実はクレジットカード決済の利用率は減少傾向にあります。
経済産業省から2014年8月に発表された「平成 25 年度我が国経済社会の情報化・サービス化に係る 基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」によるとクレジットカード決済の利用率が減少し、代わりにデビットカード、電子マネー、キャリア決済などに分散して増加していることがわかります。

そもそも便利なはずのクレジットカード決済が減少した理由は何でしょうか・・・
クレジットカードでの支払いをする場合、どうしても個人情報流出の恐れが付きまといます。
なのでできるだけ登録しておく場所は少なくしておきたい、クレジットカード情報の送信をなるべく控えたいという心理が働いているのでしょう。
また電子マネーでの支払いや、携帯キャリア決済といった、普段からよく利用する物を使った決済方法が浸透してきたという事も背景にありそうです。

とりあえずは「クレジット決済」「代引き」「コンビニ決済」の3つの決済方法に対応すれば、ほとんどのお客様に決済していただけます。
ですがこれらの決済方法はあなたのECサイトに最適な決済方法か?と考えた時には疑問が残ります。

ECサイトに最適な決済方法を検討するにあたり、「利用者の年齢」「利用者の性別」「あなたの会社のビジネスモデル」の3つの要素から決済方法を検討する必要があります。

基本は、若年層の利用者が多いようであれば「キャリア決済」を用意し、年齢層が高ければ「銀行振込」を用意します。
普段から馴染みのある決済方法を用意して、買う時に登録する情報を減らすなど、購入者にかかる負担を少しでも減らすようにするとよさそうです。

クレジットカード決済

利便性が高く、1番普及している決済方法です。
クレジットカード決済が出来ないと、機会損失につながるリスクも高くなるので必須といえるほど重要な決済サービスです。

また、機会損失を抑制する以外にも、ECサイトの運営事業者にもメリットがあります。
クレジットカード決済は即時決済されるので、代金を回収し損ねる事がありません。決済完了後のキャンセル率が低いのも特徴です。

代金引換(代引き)決済

配送業者が商品の受け渡し時に代金を受け取ってくれるサービスです。
購入時に利用者がクレジットカードの情報を送信しなくても良いので、セキュリティの観点からも安心感があります。

ECサイトの運営事業者としても商品と引き換えに代金の回収ができるので、未収となるケースが少なくなります。

ですがデメリットとして、手数料がかかってしまいます。

また女性客に好まれない傾向がある決済方法です。
一人暮らしをしている女性の場合、自宅へ宅配員が来た時にドアを開けるのに抵抗感のある方が多いからです。
単に女性の一人暮らしという理由だけではなく、アンチエイジングの化粧品などは誰かに見られたくない傾向が高く、購入しようと思っている商品によっては代引き以外の決済方法を選択されるかもしれません。

コンビニ払い

商品に支払い用紙が同封されている場合と、コンビニで支払ってから商品の配送・受け渡しができる場合があります。
24時間365日営業を行っているコンビニが多いので、銀行であれば窓口が開いている時間にしかできない振込が、コンビニ払いならいつでもできるという利点があります。
コンビニは普段から利用する人が多く、普段の買い物のついでに支払いを済ませることができ、手軽です。
クレジットカードの情報を送信したくないというニーズにも応えることができます。

キャリア決済

携帯電話の請求として購入する事ができるサービスです。
スマートフォンも普及し、ECサイトでもスマートフォンから購入されるケースが多くあります。
またクレジットカードの情報を送信しなくてもいいので、セキュリティ面での安心感もあります。

利用者からすればメリットの多い決済サービスですが、ECサイト運営事業者には手数料が多くかかります。
またキャリア毎に仕様が異なるので、導入前には運用をきちんと検討する必要があります。

銀行決済

銀行に行って、現金で支払う方法です。クレジットカード情報は全く絡まないので、情報流出の心配もありません。

リアルタイムに決済されるわけではないので、入金の確認をする手間が増えたり、振込手数料がかかる点、銀行の営業している時間や日時が限られている事がデメリットとして挙げられます。

まとめ

・利用者の年齢
・利用者の性別
・あなたのECサイトのビジネスモデル
これらの観点から、どのくらいの年代の方が買うのか、利用者が多いのかを検討し、それに合った決済方法を選ぶことで、機会の損失を防ぐことにつながります。
アクセス解析を見て、随時対応を検討していく方法もいいかもしれません。

閲覧者は多くいて価格も他と比べても安いのに、なかなか売れないような場合、もしかしたら希望する決済方法がないことが原因かもしれません。
運用を開始してそこそこ売れてきたとしても、アクセス数や利用者の傾向を分析してみると取りこぼしが多く見つかるかもしれません。

どんな決済方法があった方が便利なのか?
閲覧者はどんな決済方法だと利用を控えるのか?利用をするのか?
といった仕組みについても検討する余地があるかもしれません。

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