ときどき耳にする「シズル感」とは何なのか

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突然ですが、「シズル感」という言葉を聞いたことはありませんか?
初めて聞いた時は、「某お笑い芸人方のような感じかな・・・それは一体どんな感じだろう??」と思ってしまったのは内緒です。

シズル感とは一言で言うと、「ジューシーな感じ」です。
主に料理を扱うグラフィックや映像制作の業界で使われ、「みずみずしさ」「思わず食べたくなる」「よだれが出そう」といった、人の五感に訴えかけるような表現を出すための効果の意味で使われます。
シズル感の語源は、sizzelという英単語から来ていると言われます。
「sizzel」とは、揚げ物を調理する時の「ジュワッ」とする音や、熱いフライパンに水分が落ちて「ジュワ~」と音をたてたり、はねたりする音を表しています。

あの「ジュージュー」という音は美味しそうな音ですよね。
実際に目の前で調理をしている時に感じる、音と香り、料理の見た目やコンロから伝わる熱など、様々な要素で五感を刺激され、「おいしそう!」と感じます。
その「五感を刺激するような感じ」を「シズル感」と言います。
シズル感が増すと購買意欲も上がるとされているので、グラフィックや映像制作において非常に重要なポイントとなります。もちろんWeb制作にも関わる重要なポイントです。

試しにハンバーグの写真を加工してみました!

同じ料理でも「できたての料理」と「冷めてしまった料理」では食べた時の印象が変わりますよね。
お鍋やラーメンは湯気がもくもくと出ていた方がおいしそうに見えませんか?
私は猫舌なのですが、「熱々の料理だと舌を火傷するかもしれない」という思いより、「とてもおいしそう!」という感情に負けてしまいます。
熱々の料理から出る「湯気と香り」は人を惹きつけるパワーがあります。
これはおいしそうに見えるという事は、購買意欲に直結するのもうなずけます。

もちろんその物の持つ魅力以上に綺麗に見せてしまうと、それは誇大広告となってしまうので、その物の持つ魅力を100%伝わるような努力をするくらいまでの加工をめざしましょう!!

主に食品を扱う時に使われる「シズル感」ですが、最近では車やスキー場、化粧品の広告宣伝など、様々な現場でも使われるようです。
その場合「物の魅力が一番伝わる感じを表現するための効果」という意味で解釈するとわかりやすいのかもしれません。

軽快な走りが売りの車の場合は、その走りが伝わるような感じ
スキー場の場合は、ゲレンデでカッコよくスキー・スノーボードで滑る姿を連想させるような感じ
化粧品の場合は、広告に載る女優の肌質をキレイに見える感じ
といったところでしょうか・・・

本来の意味からだいぶ逸脱していますが、「五感に訴えかける感じ」というニュアンス的には間違っていないような気もします。
料理以外で「シズル感が足りない」と言われた際には、本来の意味を一旦忘れて、「人の五感を刺激するような感じ、購買意欲をそそる感じ」という要素が足りていないんだなと解釈してみるといいのかもしれません。

人の感性はそれぞれ異なるので、シズル感・・・難しいです。

※料理の写真加工についてはこちらの記事も合わせて読んでみてください。

料理の写真をおいしそうに見せる3つのコツ

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