迫るWindows10のサポート終了に備えて、パソコンを入れ替えました
Windows10のサポート終了が近づいてきましたね。2025年10月14日以降は、セキュリティ更新プログラムを受け取らなくなるので、情報を扱う機器として不安な状態になります。Windows10は2015年7月29日にリリースされたという事で、約10年間頑張ってくれました。
Web制作の現場としても、お客様から預かった情報や、Webサイトを更新するためのFTP情報、メールの設定情報など、様々な情報を取り扱うので、こうしたセキュリティ面には気をつかいます。
これはOSのサポートとはあまり関係がありませんが、Photoshopで編集作業をすると動作が遅くなる…なんてことも頻繁に起きていました…
文字を入力するとか、書体を選ぶとか、要素を移動させるとか、そういう動作一つずつに時間がかかっていては、それはもう大変ですよ。
軽快な動作は作業効率に直結します。
そんなこんなで入れ替えることになった時に、新しいパソコンに、これまで使っていたパソコンから必要となるデータをお引越ししなければなりません。
今回は、データ移行でやったことを紹介してみようかと思います。

データを移行する
様々なファイルがパソコンには保存されているかと思います。それらを移行するぞ!!!となると、容量に応じて時間がかかりそうなものですね。
弊社の場合は、ファイルサーバーにいろいろなデータをまとめて保存しているので、ローカルにはほとんどファイルがなかったりします。
それにも関わらず、パソコンのHDD内は90%以上が使用済みになっていて、制作ソフトの容量には驚かされました。
ローカルにはあまりファイルがないとはいえ、必要なファイルが多少はあるので、それらをまとめて、バックアップをして、新しいパソコンへ移動します。 その時に活躍するのが外付けSSDです。
読み込みも、書き込みも、とっても高速なので、データの移行がスムーズです。
HDDを使っていた時は、なかなか推移しないプログレスバーを眺めながら、マダカナー…としょんぼりしていたものです…いい時代だなぁ
今回移行したデータは
・メール
・WinSCPの設定ファイル
・その他格納を忘れていた素材などのファイル(都度しっかり保管しておけばと後悔)
素材などのファイルは、自社のファイルサーバーに後から探しやすいようにフォルダ分けをして格納します。
SSDやHDD、USBメモリーなどの外部ストレージを利用する場合は、そちらにコピーします。
メールはThunderbirdを利用していたので楽々移動できました
ざっくり説明すると、移動元のファイルを特定して、移動するために外部ストレージなどにコピー、移動先のパソコンへコピー元と同じ場所へ置き換えといったところでしょうか。
公式サイトの案内も掲載しますので、ご参考にしてみてください。
参考:【公式】Thunderbird のデータを新しいコンピューターに移動する
まず、移動元となるパソコンで
1.メニューボタンからヘルプをクリックして、トラブルシューティング情報を選択
2.プロファイルフォルダーの項目に移動して、フォルダーを開くをクリック
3.Thunderbirdのプロファイルフォルダーが Windowsエクスプローラーで開くので、Thunderbirdをいったん終了させる
4.Thunderbirdのプロファイルフォルダーから3階層上に移動
5.Thunderbirdフォルダーをコピーして、移動に使用する外部ストレージに貼り付けます
ここまででバックアップができます。
続いて移動先のパソコンで
1.移動に使用する外部ストレージを接続、Thunderbirdのプロファイルフォルダーをコピーして、移動先のパソコンへ貼り付け
2.Thunderbirdを開いて、メニューボタンからヘルプをクリック、トラブルシューティング情報を選択
3.プロファイルフォルダーの項目に移動して、フォルダーを開くをクリック
4.Thunderbirdのプロファイルフォルダーが Windowsエクスプローラーで開くので、Thunderbirdをいったん終了させる
5.Thunderbirdのプロファイルフォルダーから3階層上に移動
6.移動した先のフォルダーへ、持ってきたデータを置き換え
以上でメールの移動が完了です。
文字に書き起こしながら、大変そうに見えるかもしれないと思ってしまいましたが、実際にやったときは「えっこれだけ…?」と、思わず声が出てしまうくらいアッサリしていました。
弊社で一番多くメールなどのお引越しをお手伝いする方によると「Thunderbirdが一番簡単なんだよね~」とのこと。
すごく簡単で便利なThunderbird…様!!!
今後ともお世話になります。
WinSCPの設定ファイルを移動しました
Webサイトの編集をするために必要になるWinSCPなどのFTPクライアント。これがなければWebサイトの更新ができないので、この設定ファイルも移動しました。
本当はこれがなくても、再度接続情報を設定すればいいんですけど、パスワードが複雑だったり、特定の管理者しか共有していなかったりするので、移動できるならそのほうが効率的ですね。
こちらも移動元のパソコンからファイルを探して、新しいパソコンにコピーする作業です。
1.WinSCPを起動、環境設定を開く
2.設定をインポート/エクスポートから、構築をエクスポート
3.表示されるダイアログで「レジストリ」か「INIファイル」かを確認
▼レジストリの場合
1.移動先のパソコンへファイルを張り付け
2..regファイルをダブルクリックして、レジストリに追加
▼INIファイルの場合
1.移動先のパソコンへファイルを張り付け
2.旧PCと同じ場所にINIファイルを上書きコピー
ブラウザやAdobe系ソフトのインストールと、ライセンス認証
その他業務に必要となるソフトをインストールしたり、環境設定をしていきます。私の場合だと
・GoogleChoromeやFirefoxなどの主要ブラウザのインストール
・Adobe Creative Cloud(Photoshop、illustratorなど)
・VS Code
VS CodeはGitHubアカウントを利用して、クラウド同期機能を使って設定情報を同期させることができるので便利でした。

必要な性能のパソコンを選定して、移動しよう
久しぶりに新しいパソコンにいろいろなものを移動させましたが、作業しながら、もっと昔のWin7を使っていた頃を思い出しました。Adobe系のソフトをインストールする際はディスクを使っていたし、HDDが主流だった頃はファイルの移動も一苦労でした。
やっと移動できたと思っても、起動に時間がかかったり、もしかすると動作もモッサリしていたかもしれません。
軽快な動作に必要となる性能を十分満たしていても、数年使うとソフトの要求が上がってきたりして、満足に使えない…何てこともあったような気がしてきました。
特にこの頃は、インターネットを使って随時アップデートが行われるので、パソコンに要求される性能が上がることが多くあります。
必要な性能はどの程度なのか、将来を見越して、ギリギリではなく少し余裕を持たせた場合はどの程度の性能か?など、快適に扱う為にも考えてみるといいかもしれません。
壊れる前の備えと、早めの入れ替えをしましょう
壊れてしまってから「しまった!」となってしまっては大変です。奇跡的にデータが拾えることもありますが、壊れて起動できない状態になってしまっては、データが無事に移行できるかどうかは不確実です。
大切なデータが確実に取り出せる状況の時に、バックアップを作成するとか、クラウドなどを利用して移行を簡単にできるようにしておくなどの対策が必要です。
また、機器がまだ動くからいいか…と入れ替えを先送りししてしまう事によって、必要な性能を満たせなくなってしまって効率が下がる…という事も起こります。
もう何年前か忘れてしまいましたが、文字入力や変換をするのに、数分待ってようやく表示される…という事を経験したことがあります。
文章を作成したり、検索するなどの動作がとても遅く、調子が良かったころは1秒もかからなかった処理がどんどん遅くなってしまうと、1時間の間でできることが少なくなりますね。
これは個人の能力の問題とは別の問題で、機器の見直しで十分改善できる症状です。
慎重になるケースとして、新しい環境では動かすことができないソフトを利用する場合もありますが、そういった場合を除いて、早めの入れ替えがおすすめです。
特にサポート終了時期が迫っていたり、半導体の不足などが要因で、世界中の需要が高まっている時期に差し掛かってしまうと、在庫が不足してしまう事も予想されるので、待っている間に壊れてしまった!なんてことも!!
業務に使う大切なパソコンであれば、日ごろから気にかけてあげてくださいね。
パソコンなどの機器類や、データのお引越しもご相談ください
弊社では、パソコンなどの機器類の販売や、その際の設置やデータ移行などもご相談いただけます。「パソコンを入れ替えたいけど、どの程度の性能が必要かわからない」「購入から設置、データ移行までやってほしい」など、ぜひ一度ご相談ください。