簡単に見える物ほど実は難しい

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物凄く簡単そうに書かれているイラストや、簡素に見えるプロダクト・・・
もしかすると自分にも書けるのではないか?作れるのではないか?と思う事はありませんか?
ですが実際にやってみると、なかなか思う様に行かなかったり、「意外と難しい」「高いレベルや技術が要求される」と感じる事があるはずです。

簡単そうに見えても、実際にやってみるとできないことはよくあります。
簡単な事ほど難しく、難しく見える物の方が全体で見た時にまとまって見えるようにするのが簡単なんです。
なんだかおかしな事を言っているように見えますね。

例えば線を沢山書いて書かれる絵と、一筆で書かれた絵
一見すると、書かれる線の少ない一筆で書かれた絵の方が簡単に見えると思います。
これくらい簡単にサッと書いてみよう!と思ってみても、なかなか思ったような線が書けないことにすぐに気が付きます。
それはなぜでしょう・・・
線が多い方は一本くらい間違えても他の線でごまかせます。ですが一本の線だけで書く場合には少しでも間違うと目立つのでごまかしが効きません。
頭で思い描いた線と全く同じ線を描くには技術が必要です。

また、1,000文字を使って書いた文章を、200文字まで圧縮しようと考えたらどうですか?
「できない」と思ってしまうのではないでしょうか。その文章が自身の時間をたくさん使って書かれた物なら尚更です。
少ない文字数で的確に表現する事はとても難しいのです。

文章で商品を紹介する時にその商品の持つ利点やポイントを考えて文章にすると思います。
その時に多くの文字を使って細かく説明する文章を書いて、読んだ人に伝えようと思う方が大半でしょう。
ですがそれで本当に意味を成すのでしょうか?
文字が多くなるほど読むのも大変ですし、その文章から有用性を読み取ったり想像するのも大変です。
うっかりすると、利点を伝えたいと思って一生懸命書いた文章なのに、全く相手に伝わらないという事が起こります。
書き手が疲れて読み手も疲れる・・・そんな状況です。

どんな文章にしたら伝わるのか?そして読みやすいのかを考えていくと、難しい表現やあまり使われない漢字は控えたり、業界用語などの特定の人にしかわからない表現をやめて、一般的な言い回しに置き換えるなどの対策が考えられます。
そればかりでなく、全体の文字量を抑えて読みやすく調整したり、読んでいて疲れないように改行位置を調整したりと多岐にわたりますね。
業界の人向けに文章を書く場合、用語や難しい表現をした方が好まれる場合もあるので難しい所です・・・

実際に自分で作業をしてみたり、自信のスキルが高まる程に簡単に見えるのに難しいという事が分かってきます。

簡素に見える物や文章ほど、実は高いレベルで作られている物はいくつもあります。
一見して簡単な作りだからといって、設計に全く時間をかけて考えていないかというとそうではありません。
始めはあれもこれもと詰め込まれた複雑な物を、余計な物を削ぎ落して洗練させていくという工程があります。シンプルにしていくという部分です。

シンプルでいいから早く作ってという事は時々聞かれますが、始めからシンプルな物はできません。
どうしたらシンプルに見えるのか?簡単に見えるようになるのかを考えながら、余計な部分だけを削り、本質がきちんと見えるようにしていく作業を経てシンプルになるものです。
シンプルな物や簡単そうに見せている物を見ると、作った人のレベルの高さがわかります。

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