円記号とバックスラッシュ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
円記号とバックスラッシュについて

キー入力で意外と面倒なことになるのが「円記号」と「バックスラッシュ」です。
半角の円マークを入力したつもりが、バックスラッシュになっていたり・・・
逆にバックスラッシュを入力したつもりが、円マークになってしまったりします。

Web上の表示でよくあるのが、フォントの指定による間違いです。
円マークを持っている書体を使えば正しく記号がでますが、持っていなければ違う文字が出てしまいます。
これは円マークを表現する所に違う文字が割り当てられているので起こる現象です。

ここ数年でWindowsパソコンに標準で入っている「メイリオ」という書体を使う場合、円マークは正しく「\」で表示されます。
ですが例えば欧文のゴシック書体で標準的な「Arial」では「\」このようにバックスラッシュで表示されてしまいます。
どちらも同じキー入力をしているのですが、表示が異なっていますね。

今度は逆にしてみましょう。
「メイリオ」でバックスラッシュの刻印されたキーを入力すると「\」で表示されます。
「Arial」では「\」バックスラッシュが入りますね。

Webではなくとも、パソコンのシステム上でどの書体を優先して使う事で画面に表示させているかによって、文字の表示が変わってきてしまいます。
なのでバックスラッシュの入力ができない!!と騒いでしまいますが、実は円マークに見えているだけで、正しくバックスラッシュが入力できています。
入力できないのは円マークの方なんです・・・

そもそも海外では通貨が異なります。
日本では「円」が使われているので円マークを入力する機会がよくありますが、他国では入力する機会はほとんどありません。
わざわざ日本という限定された国でしか使われていない円マークを、システムや書体に持たせる必要が全くないという訳です。

海外対応をしているサイトを見ると、円マークを使わず、価格の後ろに「yen」とアルファベット表記されています。
これはデフォルトで割り当てられている書体に円マークが無いとか、環境によって正しく表示できない場合も想定してこのようにしているのでしょう。

円マークとバックスラッシュの入力はややこしい事案

円マークを入力しているつもりが、ある環境ではバックスラッシュとなって表示されてしまったり、バックスラッシュを入力しているつもりが、表示上は円マークとなってしまったりして、非常にややこしい事案です。

よく「バックスラッシュが入力できない」と思われがちですが、実態は正しく入力できています。
多少強引ではありますが、日本の閲覧だけを考慮している場合は「全角の円マーク」を入力してしまいましょう。
英文書体を主に使う設定になっていたとしても、英文書体には全角文字がないので全角文字の表示には日本語書体が使われます。なのできちんと円マークが画面に表示できるというわけです。

ですが海外での閲覧を想定した場合はそうはいかないかもしれません。
日本語書体をシステムで持っていないかもしれないと考えると、全角文字の表示ができるか怪しいですね・・・
この場合を想定すると、語尾に「yen」を付ける表記で良いかと思いますが、どうしても円マークがいい!というこだわりがある場合は文字コード「¥」を使いましょう。これできちんと表記ができるようになるはずです。

CSSで書体を指定する方法もある

円マークとバックスラッシュの表示について、書体を指定する事で表面上だけは解決する事ができます。
ですが日本語書体を持っていない環境では意味がありません。
しかもわざわざ所定の箇所だけをHTMLタグで囲い、CSSを割り当てるという作業が必要なのであまり現実的でもありませんね・・・

ファイルパスが円マークで表示されているのはおかしいと気づく

パソコン内のフォルダを示すファイルパスを確認すると、円マークが多用されている事に気が付きます。
日本でしか使われない円マークが使われているのは不自然ですよね。
ただのYに=が付いただけのマークが割り当てられるのは意味がわかりません。

円マークに見えていますが、実態はバックスラッシュだったりします。
円マークに見えているからとそのまま入力しても、動作しません。見分けるのが難しい案件です。

Web上から情報を引き出す時にも注意

JavaScriptを導入するとき、まっさらな所から作り始める事は非常に稀です。
オープンソースになっているので、無料で商用利用にも使える物がたくさんあるので、その中から案件に合った物を選択して導入するのですが、その時に解説しているWebサイト上に書かれているコードを見ると、円マークに見える文字がよくあります。
実はバックスラッシュが文字化けして円マークになっていたりするので、見ただけでは見分けが難しい部分でもあります。
コピー・ペーストできる形式になっていれば、ほとんどが正しく拾えますが、場合によっては円マークとしてコピーされてしまう物もあります。
どういうルールで書くべきなのかを理解して、間違えないように注意が必要です。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

CONTACTお問い合わせ

ホームページ制作に関するご質問などございましたら、
お気軽にお問い合わせください。

※ブログ記事に関するご質問はお答えしかねます。

TEL:0258-31-5005FAX:0258-37-7301

ホームページ制作やSEOのお悩みはぜひ弊社へご相談ください