Flash時代の終わり ブラウザでのサポート終了について

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

以前は多くのページで採用されていた「Flash」今ではすっかり見なくなりました。
HTML5の登場でFlashが不要になりつつありましたが、初期はまだまだFlashの方が優勢で、存在が揺るぎないものでした。
その後急激にシェアを伸ばしたApple製品、iPhoneやiPodではFlash非対応を2010年に発表、故スティーブ・ジョブズ氏はFlashを痛烈に批判したこともまだ記憶に新しいでしょう。
今ではFirefoxやGoogle ChromeはFlashをデフォルトの設定で停止し、IEでもゼロデイ攻撃の脆弱性が見つかるなど・・・実質的に「Flashの時代」の終了ですね。ブラウザのサポート状況についても、2017年3月にFirefoxでは終了していますし、Google Chromeは2017年10月に対応が終了することを発表しました。

大きな転機となったのはスマートフォンの普及なのかな?と思います。
バッテリー寿命やタッチ操作にきちんと対応できていないことが指摘されていましたし、セキュリティ面でも問題がありました。
いつでもどこでもインターネットに接続することのできるスマートフォン。気軽に持てる端末ではセキュリティが心配になります。それにきちんと対応できなければ、サービスとして展開していく事はもちろん不安ですし、サービスを受ける利用者も不安になってしまいます。
更にFlashでは様々な表現ができました。そのためには多くのデータを持たせなければならないので、ファイル容量が大きくなってしまいました。モバイル回線を使っての通信では、データ容量の大きなページは正直イヤですよね・・・月初だというのに早くも通信制限がかかってしまうと一ヶ月間憂鬱です・・・

またFlashは様々な画面サイズに対応する事ができません。なのでPCを想定したFlashではモバイルでの表示には不適切ですし、モバイルを想定したFlashをPCで表示すると貧相になり、デザイン目的が果たせなくなってしまう心配もあります。
このようにFlashは、モバイルでの表示や利用に大きな問題を抱えていました。

他にもFlashで作られたWebページは検索ロボットがページを解析できないので、検索結果に反映されにくくなってしまったり、ページ毎にURLがないのでページの閲覧にも影響がありました。
これらの問題に対しては裏ワザ的な方法で対応ができましたが、Webというオープンな規格に逆行している感がありますね。ものすごく閉鎖的です。
iPhoneに対してFlashの対応をウリにしていたAndroidではWebページの表示こそできたものの、表示までに時間がかかったり、まともに操作できなかったりと、良いWeb体験ができない状況がよく見受けられました。

Appleが公式的にFlashを否定したことにより、閉鎖的なFlashからオープンなHTML5へと移行しました。とどめを刺したのは故スティーブ・ジョブズ氏なのかもしれませんね。
2011年にはAndroid向けのモバイルFlash Playerも開発終了となり、Flashは一気に衰退しました。

そんなFlashですが、登場以前のWebページでは難しかった表現を可能にしたり、後に登場するHTML5への橋渡し役をしっかりと担っていました。
ボタンにマウスを載せたらアニメーションする、ページに動画を乗せる、ユーザーの動作に反応するコンテンツを作るなどなど、様々なWeb体験の方向性を示し、多くを学ばせてもらいました。
Flashゲームや動画もユーザーとしてたくさん楽しませてもらいました。

Webページでの表現を作るためのツールとして、Flashは衰退し、見かけなくなってしまうかもしれませんが、表現のアイデアや考え方といった概念はHTML5や映像作成、UI製作にも十分に活かす事ができます。
但しFlashを多用しているWebページは閲覧が困難な状況にありますので、Flashを静止画に置き換えて対応しているページやそのままになっているページはリニューアルを検討してみてはいかがでしょうか。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加