多言語サイトを作る時のポイントと、本当の意味でのローカライズ

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以前、vol5:多言語化対応についての記事で多言語化対応についてをお話しましたね。
日本語以外の言葉に対応させるには文章を翻訳する必要があります。
ですがそれだけでは本当の意味で多言語化対応できているとは言えません。

例えば日付の表記です。
日本では「2017年2月27日」と書くのが普通で、変わっても「平成29年2月27日」くらいのもので、「年・月・日」の順ですね。
ですが北米ではどうでしょうか・・・「Feb 27, 2017」と、「月・日・年」の順になります。
ちなみにイギリスやオーストラリアでは「27 Feb, 2017」と「日・月・年」の順序で書かれます。
曜日も入って来ると更にややこしくなります。

時間の表記についても「9:00 PM」とするのか「21:00」とするのか、時間の基準はどこの国にするのか、グリニッジ標準時間で出すのか、現地時間で出すのかなどなど、様々な選択があります。

住む地域が異なれば、言語や文法が異なりますし、時差もありますので表示時間も変わってしまいます。
最近、世界中に向けて発信しているブログやニュースサイトでは、時差を考慮して「5時間前(5 hours ago)」と表示して、今の時間からどのくらい前に起こった出来事なのかをわかるようにしているページもあるようです。
こうしておけばたとえ時差があっても、今住んでいる場所の時間を基準に考える事ができます。

言語の選択以外にもこうした細かな部分に注意して、異なる地域ごとに最適化することによって、本当の意味でローカライズされたWebページを作ることができるんです。

また、多言語化対応するにあたって、国によって異なる論理や倫理についても考慮する必要もあります。
アイコンや画像にデザインしている物や色など、地域が異なると意味合いが変わって捉えられたり、何か象徴的な存在と似通って見えてしまって不快な思いをさせてしまうかもしれません。

例えば色のイメージについてです。
「白」は日本では「神聖 清楚 潔白」などのイメージがありますが、欧米では「降参 負け」、中国・ベトナム・ヒンドゥでは「葬式 不吉 死」のイメージがあるそうです。
どうでしょうか?日本と印象が全く違って認識されていますよね。
同じ「白」でも地域や文化によって感じる印象が異なります。他の色についても調べてみると面白いです!

この様に、地域別・文化別に合わせて本当の意味で多言語化対応・ローカライズされたWebページにするには色々な手間がどうしてもかかってきます。
自動翻訳に頼ると簡単に翻訳できますが、ローカライズまではしてくれません。
なるべく言語や文化に精通した方に翻訳してもらい、専用のページを設ける方がいいのかもしれません。

また言語選択をする画面で国旗が出ているWebサイトををよく見かけますが、国旗は国の象徴であって言語ではありません。
日本では公用語が日本語の1カ国語のみなので違和感がないかもしれませんが、他国になると地域ごとに言語が異なります。
例えばカナダでは英語とフランス語が公用語として使われていますし、英語はアメリカ・オーストラリア・イギリスなどの複数の国で使われています。
一見、国旗をアイコンにする事は、言語選択に丁度いいアイデアだと思ってしまうかもしれませんが、実際は国旗には言語を象徴する意味合いはありません。
言語名を選択設定する画面には言語名を表示したほうが分かりやすく、ローカライズされたページになるので注意してください。

また、言語名を表示する時には各言語で表示するようにすると見つけやすくなります。
例えば英語で作られたWebページの言語設定で「Japanese」と英語で書かれているよりも、「日本語」と書かれていた方がなじみが合って、探しやすいですよね。
そういった見る人・読む人の観点も考えるようにしましょう。

この様に多言語化対応、ローカライズされたWebページを作る場合には「日時」「色や模様などのデザイン」「言語選択の表示」などに注意してページを作りこんでみてください。

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