多言語対応の思わぬ落とし穴

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ホームページデザイン『多言語対応の思わぬ落とし穴』

ホームページを他言語対応させると変わってしまうアレ

グローバルな世の中です。外国人観光客も増えたりして、英語・中国語・フランス語等々、様々な言語に対応したほうがストレスなくホームページを見てもらえるなぁ・・・と考える事もあるのではないでしょうか。
国内外でトレンドは異なります。国内では当たり前のような物でも、海外の情報紙では必見の観光ポイントだと紹介されていたり、必ず押さえておくべきスポットだと紹介されていたりします。
なんだかよくわからないけど、外国人観光客が増えたなぁというスポットでは思いもしない場所で紹介されているのかもしれません。

ありがたい事に当社でも「英語対応」という案件をご依頼いただく事があります。
業務拡大に伴って、英語・中国語対応が必要になった。お客様のニーズに合わせると英語対応が必要になった。英語圏からのアクセスが増えた。などなど必要となった理由は様々です。

こういった時代の流れによって、自社のホームページを他言語対応させる事も当たり前の業種も多くなりました。
言語に対応させるときに「単純に翻訳して掲載する」という訳にはいきません。
「他言語対応=翻訳」と安直に考えてしまっていると、ページを作る際に思わぬ壁に突き当たるかもしれません。

翻訳する言語と日本語での文字数の違い

日本語サイトがカッチョよく仕上がって、後は翻訳だけだ!!!!
となりますね。
翻訳作業も大変で、ヘロヘロになりながら文字を入れなおしていくと、早速壁に突き当たります。それは「文字数の違い」です。

日本語サイトでバランスよく文字を配置できたとしても、文字数の違いから思わぬ場所で改行されてしまったり、枠に収まらなくなってしまう・・・という事もあります。
特に背景に画像を当てたデザインをした場合、中に入る文字数に関係なく表示できるように作っておかなければ、背景画像の枠からはみ出てしまい、カッコ悪くなってしまうでしょう。
WEBサイトを作るという時点で、文字数の増減が起きる事を忘れずにデザインを起こす必要があります。

文字数の違いを調べてみる

便利な時代ですので、インターネットで調べると簡単に翻訳ツールが見つかります。
どのくらい正しいのかといった精度は期待してはいけないかもしれませんが、ひとつの目安にはなります。
そこでどのくらい文字数に違いがあるのかを調べてみると、日本語表記にすると短い文章で様々な内容を表現できることがわかります。
ちなみに中国語はもっと短くなります。漢字は一文字で多くの読みや意味を持たせることができるので、この点は優れていますね。

それでは試しに翻訳してみましょう。

日本語
:ホームページを他言語対応させよう

英語
:Let’s make homepage available in other languages

中国語(簡体)
:让我们以其他语言提供主页

ドイツ語
:Lassen Sie uns die Homepage in anderen Sprachen verfügbar machen

イタリア語
:Facciamo la homepage disponibile in altre lingue

フランス語
:Rendons la page d’accueil disponible dans d’autres langues

英語・ドイツ語・イタリア語・フランス語では日本語の1.3~2倍程度の文字数になっていますね。
このように文字量に差があると、WEBサイトのデザインにも影響があります。一文字といえども増えてくると途端にデザインが崩れてしまう事もあります。

Wordなどで文章を作成した時、一文字だけ落ちて改行されてしまった・・・なんて経験のある方もいるのではないでしょうか。
WEBで仕事をしていると、文字数の他にページ幅や画面幅といった制約も出てくるので、よくこの問題にいきつきます・・・

ちなみにここでは翻訳しませんでしたが、アラビア語などの右から左へ読む文章もあるので、翻訳の時にはページのデザインについても考慮すべきポイントが沢山あります。
翻訳すると文字数が変化するという事を覚えておくと、作業に必要な工数や作業すべき箇所が明確になるので、あらかじめ考えるようにしてみましょう。

翻訳語の文章も美しく配置しよう

日本語を翻訳した結果、文字量が多くなる・少なくなるという事がありますが、その時にデザインが大きく壊れてしまっては多言語対応できたとは言えません。
翻訳語の文章もきちんと配置してあげる事も多言語対応の中に含まれるので、翻訳してそのまま入れ替えておしまい・・・ではなく、正しい文章になっているのかといったチェックと、レイアウトについてもおかしな部分はないか?とチェックするようにしましょう。
せっかく多言語対応してもデザインが壊れてしまってはもったいないので、細かい部分もチェック・調整が必要です。

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