レイアウトや配色は創作物を表現するためのアイデアや手法

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レイアウトや配色は創作物を表現するためのアイデアと手法

レイアウトや配色はアイデアであって創作的に表現したものではない

Webサイトを見ていて、
あっ!このページのレイアウト見たことある!!
配色が自分のページと似ている!!
なんて経験はありませんか?

実はレイアウトや配色は「創作的に表現したもの」ではなく、「アイデア・手法」と解釈されます。
表現するための手法となるので、これらを真似しても著作権侵害にはあたりません。
レイアウトや配色は創作物を表現するための手段にすぎないということですね。

ちょっと引っかかるような部分もありますが、もし手法・手段に著作権を与えてしまうと、「レイアウト・配色の訴訟」が頻繁に起こるという混乱や、悪だくみをするケースも多く出て来てしまうでしょう。
特にWebデザインの場合は、ほとんどのページが上部にヘッダーがあり、フッターがあり・・・と大きな枠組みで見ていくとどれもが似ています。
この「レイアウト」で訴える事ができてしまうと、どのページもコピーされているし、コピーしていることになってしまいますね。

また色についても同様です。
「赤」という色に使用するのに権利があるとすれば、「赤」を使う事が難しくなってきます。

こうした背景から、レイアウトと配色を全く同じで制作しても、著作権で法に触れるケースはほとんどないと思います。
ですがレイアウトと配色が全く同じになる場合、参考にした企業・店舗のホームページやチラシと勘違いさせてしまうかもしれません。
そうなれば他者の知名度や信頼度を利用する事になり、CI(コーポレート・アイデンティティ)の観点から見ても非常に迷惑行為です。
こうした問題から不正競争防止法で規制される「著名表示の使用行為」とみなされ、違法行為となるかもしれません。

レイアウトや配色は全く同じでも著作権には触れる場合が少ないですが、違う部分で問題となります。
あくまで参考にし、完全に一致して見えるような物や、参考元の物と勘違いさせる危険性がある物にならないように注意が必要です。

それに自身のサービスや製品を紹介したり販売するようなWebサイトを作る場合、他社の似た製品とメリットが全く同じという事はないはずです。
それぞれに特色や、ターゲットとしている人物が微妙に異なると思いますので、それに合わせて効果の出る方法を考えていけば、参考元とは異なる手段でのアプローチになるでしょう。
効果が出ている物の構造や配置が、そのまま自身にも当てはまるかというと実はそうではない場合がほとんどです。

「他がやっている・売れている所はどこもやっている」という物は沢山あります。
確かに一定の効果は出ますが、それだけでは同じ事をやっている他の中に簡単に埋もれてしまいます。
砂浜から一粒の砂を探すのがとても困難なように、沢山ある中から特定の一つを見つけ出すのはとても大変です。
「他もやっている事 + 何か」を考えて他にはない特色をアピールする方法を考えていった方がより建設的ですね。

まとめ

レイアウトや配色は創作物を表現するための手法・手段と扱われるケースが多く、流用しても基本的には著作権には触れない事がほとんどです。
ですがレイアウトや配色を全く同じにしてしまうことで、参考元と勘違いさせてしまうかもしれません。
そうなると著作権とは違う部分で法に触れる危険性があるので、完全に一致させるのはお勧めできません。

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